最近読んだ本とか。

インターネットについて—哲学的考察
ヒューバート・L. ドレイファス Hubert L. Dreyfus 石原 孝二
産業図書
売り上げランキング: 274840
おすすめ度の平均: 3.5

4 学習におけるリスクの役割
3 前著作の延長線上の作品ですね

1~3章は読んだので、4章と結論を読んで1冊読了。

4章では、インターネットによるコミットメントには、直接的経験も責任もリスクも当事者性もない事を危惧している。キルケゴールやハーバーマスが指摘した、情報を状況から引き抜いて大量に配布する事によって便利になるが、傍観的な観察者が生まれる「公衆」化の事。

俺が読むと当然バイアスがかかるので、じっくり冷静に結論を読んでみると、ドレイファスはそうインターネットを悲観しているわけではない。まあ使い方次第でしょ、と。

関連:s.h.log: 最近の本 – 影、影絵、情報的似姿

ウェブ人間論
ウェブ人間論
posted with amazlet on 06.12.26
梅田 望夫 平野 啓一郎
新潮社
売り上げランキング: 101
おすすめ度の平均: 4.0

3 『ウェブ進化論』の続編として
3 あくまで「人間論」
5 壁を超えられる人は、本をたくさん読んでいる人

web進化論と同じく、まあ普通。大体普段やっている事を言語化してくれる所が良かった。

面白いのは、ドレイファスが「匿名で責任が無いインターネット」と言ったのが2000年で、それから6年後に出たweb人間論では「Googleで名前を検索すれば全ての履歴がわかってしまう」と言っているあたり。そりゃーまあ事実なんだけど、随分時代が変わったもんだ。

直接的経験は未だ得られないけど、責任やリスクは十分ある。

影をなくした男
影をなくした男
posted with amazlet on 06.12.26
シャミッソー Adelbert von Chamisso 池内 紀
岩波書店
売り上げランキング: 33895
おすすめ度の平均: 4.5

5 ドイツ独特のどこか陰鬱な寓話
5 ・∀・)ふんふん
4 オペラ「ホフマン物語」との関係は?

まずまず。

——-年末読む本——-

影の現象学
影の現象学
posted with amazlet on 06.12.26
河合 隼雄
講談社
売り上げランキング: 13361
おすすめ度の平均: 5.0

5 3年ほど前か
5 影という元型をとおして、自己を省みる
5 副読本としてのユング

現象学系はもやもやインスピレーションが出てくる本が多い。

たったひとつの冴えたやりかた
ジェイムズ,ジュニア ティプトリー 浅倉 久志 浅倉 久志
早川書房
売り上げランキング: 33699
おすすめ度の平均: 4.5

4 おっさんとしては第2話かな
4 タイトルに惹かれました
4 表題作のたったひとつの冴えたやり方

1章だけ読んで放置してたけど、1章から凄いね。

Google誕生 —ガレージで生まれたサーチ・モンスター
デビッド ヴァイス マーク マルシード 田村 理香
イースト・プレス
売り上げランキング: 6099
おすすめ度の平均: 4.0

4 事実は小説よりも奇ではない
3 Google信者になれますね
4 グーグルが生まれてから2005年頃まで

なんかもらった本。

年末はプログラム書いたり回路作ったり工作したり論文書いたりするのでこれぐらいしか読めません…