3月 232006
PCウォッチに、マウスを作ったダグラス・エンゲルバートのインタビューが掲載されていた。
俺はエンゲルバートが大好きだ。インタラクティブなコンピューティングというコンセプトを作った事も重要なのだが、この記事の真ん中あたりに書かれている、ハイパーテキストの先駆け的な、NLS(oNLine System)のデモが凄いと思う。
このデモ、学会発表なのに実はちゃんと実装されていない。17人がかりで動かしていたらしい。
と、この本の180ページ「伝説のプレゼンテーション」に書いてあった。
アラン・C. ケイ Alan Curtis Kay 鶴岡 雄二
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おすすめ度の平均:
哲学的教科書にも
PCのコンセプトをつくった天才
当時の技術ではまだ実装できなかったけど、彼のコンセプトが技術者に理解された事で、今のコンピューティングの姿に進化した。なんせそのNSLのデモを見てアラン・ケイが感激して、後にダイナブックやsmalltalkを作ったわけだし。
去年授業のSAやった時、「机の下からヒモ引っ張ってでも、自分たちの作ったモノを動かして説得しろ」と言ったのはこれの影響です。(スライドのどこかに書いてあると思う)
前のエントリで技術をガリガリ攻める事の意味を、自分なりに書けたつもりだけど、それと合わせて「何が何でも説得する気持ち」も忘れてはならない。