11月 202008
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最近の買ったor読んでる本 – 集合知プログラミング、システム論など
Category: 未分類 | Tags: Bibliography, Book, サイバネティクス, システム論, ハーバート・サイモン, ベイトソン, 集合知プログラミング | Author: shokai
ハーバート・A. サイモン
パーソナルメディア
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おすすめ度の平均:
重厚にして、小気味よい一冊。「人工物」におけるデザインとは何か?
集合知プログラミング
posted with amazlet at 08.11.26
Toby Segaran
オライリージャパン
売り上げランキング: 809
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私には敷居が高かったかも・・・応用しやすいアルゴリズム
この本が素晴らしいのは、数式は巻末に掲載されているだけで基本的に文章と図とそれを実装したコードで解説されているという事で、そのまま書き写せば動かせるし、自分なりにちょっといじってみて違う結果が出したりできる。統計だけではなく、その前後つまりdel.icio.usのAPIを呼んだりHTMLスクレイピングしたりしてデータをコレクションし、統計結果をPython Imaging Libraryなどでビジュアライズする所までやってくれるので、頭からがっつり写経して今50ページまで来た。
数学的な処理を専門にやっている研究者はそれでは駄目だろうけど、俺の様なアプリケーションを作る側の人にとっては数学的な処理はブラックボックスで良い。具体的にはAVRやPSoCマイコンの中身に何が入っているかはデータシートを見て大体知っているが、自力でマイコンを製造する能力はない。あるいはFlashPlayerやJavaのVMの中で何が起こっているかはなんとなく(勉強会の資料などをチラ見して)わかるけどプレイヤーそのものを作る必要はない。ブラックボックスをブラックボックスのままで使いこなせるようになるには、入出力を変えてみたりマイコンに変な過電流を流してみたりして限界性能を体感すればいい。
そんな感じで奥出研でも毎週みんなで読んでいる。ただし今回は輪読する暇があるなら各自プログラムを動かした方が良さそうなので、1章を除きみんなで毎週もりもりプログラムを書いている。
俺はPythonをそのまま書くと意味を理解しないで写経してしまいそうだったので、Rubyに翻訳する事で理解を深めている。Python Imaging LibraryやBeautiful Soupの代わりにRMagickやhpricotを使ったりして地道に翻訳している途中 → [集合知プログラミング] – 橋本詳解
書いた全コードもbitbucketにアップしてる
PythonとRubyの関数の微妙な仕様の違いなどを調べなければならなくて、結果的に両方読めるようになってきて嬉しい。
良い本なんだけど、読んでて大変なのはアルゴリズムの詳細はコードのみで解説されているので、RubyもPythonも不慣れな俺は出力結果が一致するまでトライアンドエラーするしかない。特にhashやarrayまわりの挙動で、pythonのコードで要素数1のlistをdictionaryに溜めている所とかも忠実に要素数1のarrayをhashに入れて再現してみたけど意味があるのかとか。今見ると特に2章のコードは書き直したいなあと思うけど、3章もArray#mapを使えばもっと完結に再現できたなあ、とか。
また、1行にfor in文2つネストしてたり、プログラム中で改ページされて今インデントがどれぐらいなのかわからなくなって定規を使ったりしなければならない。HTMLスクレイピング先のHTMLというかzebo.comのサイト構成そのものが変わっていたりして、それでもコードのみで解説されているのでなんとなく何のデータを取りに行っているのか推測して書き直したりしていて疲れた。
p.47のK平均法を求めるアルゴリズムの
clusters=[[random.random()*(ranges[i][1]-ranges[i][0])+ranges[i][0] for i in range(len(rows[0]))] for j in range(k)]
のあたりとか(これで1行)…このページ周辺で8時間ぐらいかかって、なんとかしたけど心が折れた。
ゲイリー ハメル
日本経済新聞出版社
売り上げランキング: 2273
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与える時代自分の職場を楽しい場所に変えられるかもしれない
社長に読ませようと思います
2008年上半期最高のビジネス書 だと思う。
目がさめる思い。これが2008年上半期の一番の収穫。
まだ150ページぐらいしか読んでない。割と普通な事が書いてある気がするけど大企業だとそうでもないのかな?
精神と自然—生きた世界の認識論
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グレゴリー ベイトソン
新思索社
売り上げランキング: 15318
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おすすめ度の平均:
一度は手にとってみて認識としての説明
現代に必読の書
修士に入った頃に何度も寝落ちしながら120ページぐらい読んで、読み直してみると線とか引いてあるが全く読んだ記憶がない。でも今読むと150ページぐらいまで超おもしろく読んだ。
ベルの電流がon/offされて音が鳴ることを因果で書くか論理で書くかの話と、情報を足すよりも右目と左目で見るように情報を重ね合わせた時の方が情報量が増える事などが書かれていて、インタラクション設計ではあまり意識しないで使ってた考え方だけど1年ぐらい前には何も考えてなかったからかもしれない。
アルフレッド・ベスター
早川書房
売り上げランキング: 158957
早川書房
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また読みたいへたなマンガよりぶっとんだ、凄い世界
極大スケールの傑作
各キャラの個性が凄い
20年後にも読み直せる作品。
詳解 Objective-C 2.0
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荻原 剛志
ソフトバンククリエイティブ
売り上げランキング: 1819
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初心者入門書としてはお勧めします。良書!
日本語ではこれ以外ないでしょう
初心者にもお勧め
既にプレミアム