Android版PhoneGap(Cordova)で新しいwebブラウザのプロトタイプ的なものを作る方法を調べた。
既存のwebサイトを表示して、その上に自作のUIを表示したりしてページを操作できるようなのを作る。
例えばbubble cursorを常時使用し続けるAndroid用webブラウザ等が作れる。
っぽい方法をわりと真面目に調べた。まだ試していない。
手順
PhoneGapプラグインを作ると、Java側でonNativeReadyイベントを受け取れる。そのタイミングでスクリプトタグをHTMLの末尾に挿入すれば、既存のwebサイト上にcordova.jsを読み込ませたり、自分のスクリプトを実行したりできる。
(試していないが多分できると思う)
既存サイトにスクリプトタグを挿入する
スクリプト挿入するbookmarkletを作る。
これを
(function(){
var load_script = function(url){
var script = document.createElement('script');
script.src = url;
document.body.appendChild(script);
};
load_script('//ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/1.8.3/jquery.min.js');
})();
圧縮してbookmarklet形式にする
javascript:(function(){var e=function(e){var t=document.createElement("script");t.src=e,document.body.appendChild(t)};e("//ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/1.8.3/jquery.min.js")})();nodeのuglify-jsを使った
試しにjQueryが読み込まれていないサイトで実行してみると、jQueryが使えるようになる
webView上でスクリプト実行
MainActivity.java のsuper.loadUrl();でindex.htmlを読み込んでいる。
その後で
super.loadurl("javascript:alert('hello!!!')");を書くと、ページを読んだ時に実行できる。
前述のbookmarkletをloadUrlすればいい。
しかし、alertと違って前述のscriptタグ挿入bookmarkletは、HTMLがロード完了してDOMが構築し終わってからでないと動かなかった(当たり前だが)
また、MainActivity.javaに書いても最初の1ページ目でしかスクリプトが挿入できないので、ページ遷移する都度scriptタグ挿入してやる必要がある。
とりあえず後輩のうすきくんと一緒に検証してみた。
MainActivityの中で
super.loadUrl("http://www.yahoo.co.jp");(このコード、思い出して書いたので多少間違ってるかも)
final MainActivity self = this;
new Thread(){
public void run(){
try{
Thread.sleep(10000);
self.loadUrl("javascript:(function(){var e=function(e){var t=document.createElement('script');t.src=e,document.body.appendChild(t)};e('http://shokai.org/alert.js')})();");
}
catch(Exception ex){
Log.e(ex);
}
}
}.start();
なんと動いた。
ページ遷移完了後にloadUrlでbookmarklet実行したいんだけど、イベントが取得できないので10秒待ってからスクリプトタグを挿入した。
まずはPhoneGapのwebview上に後からスクリプトタグ挿入できるかの検証なので、alert.jsの中身はalert(“script insert success!!!”);しか書かないようにした。
あとは、10秒待つのではなくページ遷移毎にスクリプトタグ挿入できれば目標達成できる。
JavaScriptファイルはfile://の場所で指定してもロードしてくれなかったが、HTTPでアクセスできる場所に置いたらロードしてくれた。gistやgithubとかに置いてもいいと思う。
ページ遷移イベント
PhoneGapプラグインを作れば、外部サイトをロードした場合でもページ遷移完了イベントを受け取れる。
WebViewの画面遷移やロード完了イベントは、WebViewClientを設定すればイベントを受けられるのだが、PhoneGap(Cordova)本体が先にWebViewClientを設定してしまっている。
つまり先客がいるわけで、自作のWebViewClientをPhoneGapに食わせる事はできない。
とりあえずCordovaのソースコードを読んでみる
https://github.com/apache/incubator-cordova-android
framework/src/org/apache/cordova/CordovaWebViewClient.java がWebViewClientを継承したクラスで、コイツがPhoneGapのWebViewのイベントを全て受信している。
これを書きなおして自分でcordova.jarをビルドしてもいいのだが、本体を修正すると更新についていけなくなるので避けたい。
さらに辿ってみると、 framework/src/org/apache/cordova/CordovaWebViewClient.java からpostMessage関数で”onNativeReady”というイベントが送られている。
onNativeReadyは framework/assets/js/cordova.android.js の中から呼ばれている。
PhoneGapでよく使われるJS側のdevicereadyイベントの直後に呼び出される。
んで framework/src/org/apache/cordova/api/PluginManager.java から全プラグインにpostMessageの内容が中継されているので、
phonegap pluginを作って、onMessageで”onNativeReady”イベントを受け取れば、ページが読み込み終わった事がJava側でわかるはず。
そのタイミングでloadUrlにbookmarklet形式でスクリプトタグ挿入させればいいのではないか?
という所まで調べたのでうすきくん頑張ってください・・
PhoneGap pluginの作成
このへんが参考になると思われる。
Apache Cordova API Documentation Plugin Development Guide
橋本商会 » PhoneGap NFC Plugin作った
プラグインの解説はJavaのコードをJavaScriptから利用するためのインタフェースを作る部分が大半なのだが、
今回はPluginManagerが中継しているonNativeReadyイベントを受け取ってブックマークレット実行するだけなので、ほとんどの部分を読み飛ばして良いと思うしJSも書く必要ないと思う。