はんこを3Dモデリングできたので、実際に削ります。

■目次

1.準備編、ソフトのインストール

2.IllustratorとStrata3Dでモデリング

3.Modelaで削る ← いまここ

作ったデータのアーカイブ

作業中の写真

これがMDX-20というモデラです。PCからはプリンタとして認識されています。

掘削データに従ってドリルがガリガリ動いて、綺麗に削ってくれます

ちなみに、MDX-20はMITのFabLabも使っているらしい…

ものづくり革命  パーソナル・ファブリケーションの夜明け
ニール・ガーシェンフェルド 糸川 洋

ソフトバンククリエイティブ (2006/02/11)



■ModelaPlayerで掘削データを作る

ModelaPlayer4でDXFを読み込む(前のエントリで作っておいたdxf

すぐ.mpj形式で保存する。

ModelaPlayer4

[設定]→[モデル]で、サイズを適当に大きくする(z軸30mm、つまり高さを3cmにする)

視点を下にする。ようするにドリルが上から降りてくるので、掘削面が上に向くように設定する。

[ファイル]→[機種選択]

MDX-20を選択

・工程を2つ作る

右上の新規工程

「荒削り」、「仕上げ」を作る

ドリル→両方とも1mmスクエア

材料→木

modelaplayer 工程作成工程

・等高線オプションを付ける

はんこみたいな面がしっかり出ている奴は、x,y軸方向に削るよりも「等高線」にすると良いらしい。

・プレビュー

工程を選択して、右下の「切削プレビュー」

VirtualModelaでプレビューされる。どうしても切削できないような形状が出来てしまったら、モデリングに戻ってやりなおし。

(この為に、自分のマシンにMDX-20のドライバをインストールした)

Virtual Modela

プレビューが良かったらVirtualModelaを閉じる。ModelaPlayerの方で.mpj形式で保存

さらに、右下の「切削位置の設定」。実は小さいモデルでも初期設定だとドリルが縦横フルに動いてしまって、素材の無い所で空振りする。ドリルの動く範囲を指定する。

modelaplayer 切削位置の設定

・削る深さの設定

切削時間短縮の為に、もうちょっと設定します。

円柱型に底までくり抜くと時間がかかりすぎるので、「新規工程」の上の「型枠」か、各工程の「一部」のどちらかから削る深さを設定した。はっきり覚えてない。

ModelaPlayer 型枠modelaplayer

プレビューするとVirtualModelaの右下に切削時間が出る。

■材料を用意する

今回は、はんこなので普通の固い木でやります。ケミカルウッドとかではなく。

時間はそれなりにかかるけど問題なく削れる。

樹が木を切る

糸のこで切る

■モデラの準備

掃除機で周りを掃除してから、設定した太さのエンドミル(ドリル)に換えます

小さい6角棒でエンドミルを外す。

落とすと簡単に折れるので、スタイロフォームを下に入れておいたりする

DSC06689DSC06690

設定したエンドミルを付ける(1mm)

DSC06691DSC06693

用意した木材を、両面テープでモデラの台にしっかりと貼り付ける

DSC06692

切削中にずれたら終わる。

■切削する

データを全てモデラ専用PCに移す。

DSC06694

モデラ前面のパネルの電源を入れる

MDX-20 前面パネル

前面パネルで、エンドミルが木材にギリギリ触れる所まで調整してから

ModelaPlayerで「切削」

DSC06710

■削り終わるまで待つ

たまに木クズを掃除する

モデラ前面の「view」を押すと、一時停止する

※「電源」ボタンを押すと全てが終わるので、注意

だんだんと

DSC06700DSC06701

削れて

DSC06702DSC06704

くるけど、荒削り→仕上げで3時間以上かかるのでちょっと掃除機あてて家に帰る。

翌朝来てみると

はあはあ

DSC06708

できてたー

DSC06711

■完成

糸のこで周りを切って、ヤスリをかけた。字の面はマイナスドライバでクズを落とした。

スタンプ完成スタンプ完成

うれしいので自分に押してみた

自分に押す

はんこ完成プロジェクト管理ツール