nodeのSocket.ioっぽい物のRuby版を作った。
https://github.com/shokai/sinatra-rocketio
依存
EventMachineが有効なWebサーバー(thinとか)と、jQueryが必要。
Rubyは1.8.7〜2.0.0まで動く。
Sinatraで使う
インストール
gem install sinatra-rocketio
ブラウザとか回線に応じてWebSocketとCometの使える方が自動的に選ばれる。
切断されても定期的に再接続を試みるようになってる。
sinatraに読みこむだけで使える。sinatraのプロセス内にwebsocketサーバーも組み込まれる。
require 'sinatra'
require 'sinatra/rocketio'
modular styleではclass内でregisterすればok
class MyApp < Sinatra::Base
register Sinatra::RocketIO
## 略
end
サーバーからブラウザにpushするの簡単にできる
Sinatra側
io = Sinatra::RocketIO
io.push :temperature, 35 # 全てのクライアントに送信
io.push :light, {:value => 150}, {:to => session_id} # 特定のクライアントへ
pushはsinatraのgetとかpostの中に書いてもいい。どこに書いてもpushできる。
クライアント側。JSライブラリを読み込む。
<script src="<%= rocketio_js %>"></script>
hamlの場合はこう
%script{:src => rocketio_js}
そしてJavaScriptに受信イベント書く
var io = new RocketIO().connect(); // WebSocketとCometの適当な方が使われる
io.on("temperature", function(value){
console.log("温度 : " + value);
}); // => "温度 : 35"
io.on("light", function(data){
console.log("明るさ : " + data.value);
}); // => "明るさ : 150"
通信というより、クライアント側でイベント登録しておいてサーバーから呼び出せる感じ。
クライアントからサーバーへ送信
JS側
io.on("connect", function(){
io.push("chat", {name: "shokai", message: "hello"});
});
Ruby側
io.on :chat do |data, client|
puts "#{data['name']} : #{data['message']} <#{client.session}> type:#{client.type}"
io.push :chat, data # 全クライアントに返送
end
逆も同じ要領でできる。”chat”というイベントを登録しておいて受信してみた。
チャットなので全クライアントに返送もする。
サーバーは、クライアントのセッションIDとtype(websocketかcometか)も取れる。
通信方法のまとめ
サーバー側
Sinatra::RocketIO.on “イベント名” でイベント登録して受信。
Sinatra::RocketIO.push “イベント名”, “データ” で送信。
クライアント側
var io = new RocketIO().connect(); で得たio(RocketIOのインスタンス)を使う。
io.on(“イベント名”, コールバック関数) でイベント登録して受信。
io.push(“イベント名”, データ) でサーバーに送信。
だいたいこんな感じで使える。
試しにチャットを作ってみた
http://rocketio-chat.herokuapp.com/
herokuなのでwebsocketが使えなくて全員cometで接続される。
http://dev.shokai.org:4000/
さくらVPSサーバーなのでwebsocket&comet両方とも使える。
ソースコードはここ
https://github.com/shokai/rocketio-chat-sample
サーバー側Ruby 25行、クライアント側JS 39行でチャット作れてた。
構成
Comet部分は
Sinatra CometIOという独立したSinatraプラグインで実装してある。これを一番最初に作った。
WebSocket部分も
Sinatra::WebSocketIOという、Cometと同じAPIで使えるやつで実装した。
RocketIOはこれらをまとめた。
イベント登録して発火する部分は、
event_emitter.jsと
event_emitter.rbというJSとRubyそれぞれで使えるイベント管理ライブラリを作った。
性能
2年前に買ったMacMini上のVMWareで動かしてるUbuntuで
WebSocketは1万5千クライアント、Cometは500クライアントぐらい同時接続して普通に動いた。
WebSocketは1万クライアント接続して、そのうち1つがサーバーにpush、サーバーが全クライアントに返送し終わるまで平均0.7秒ぐらい。
CPUが良ければもっといけると思う。
同時接続数を1万以上やるにはOSのファイルディスクリプタの設定とか必要。
https://github.com/shokai/sinatra-websocketio/wiki/C10K