前:Node.jsとMIDIコントローラでHueを調光する

音楽やる気はないけどMIDIデバイスは入出力デバイスとして面白い。スライダーとかツマミとか色々あるし、MIDIで制御できるドラム叩きロボットとかもある。
とりあえず電子工作なしで買ってきたデバイス接続するだけでPCでもスマホでもWebブラウザから使えるというのは面白い。


Web MIDI API

Web MIDI APIはブラウザでMIDIデバイスが使えるHTML5のAPIで、現在はGoogle Chromeだけが対応している。
chrome://flags でWebMIDIを有効にし、MIDIデバイスを接続してからChromeを再起動する必要がある。
Chrome起動後にMIDIデバイスつなげても認識しないので注意。


試した

http://shokai.github.io/WebMidiAPIStudy/


Android版Chromeも対応しているので、USBホストケーブルでNexus7に接続して試してみた。
流れてきたデータを全部表示するだけだけど、Nodeのmidi npmで試した時とほぼ同じ手順でMIDIデバイスに接続できる。流れてくるデータもnode版はArrayでWebMIDIはUInt8Arrayなだけなので、MIDIデバイス用のラッパーライブラリ作るとしたらブラウザ・Nodeの両対応は簡単そう。



Mac版Chromeでも動く。Android版では取得できなかったデバイスのmanifacturerとnameプロパティがちゃんと取れた。


実装

https://github.com/shokai/WebMidiAPIStudyにある。

requestMIDIAccessはPromiseで使う
return if typeof navigator.requestMIDIAccess isnt 'function'

navigator.requestMIDIAccess()
.then (midi) ->
return new Promise (resolve, reject) ->
console.log "#{midi.inputs.size} input devices"
console.log "#{midi.outputs.size} output devices"
it = midi.inputs.values() # inputデバイスのリストがiteratorでくる
loop
input = it.next()
break if input.done
return resolve input.value # デバイス発見した
reject "input device not found"

.then (input) ->
console.log "Input Device found: #{input.manufacturer} - #{input.name}"
input.onmidimessage = (msg) ->
console.log msg.data # UInt8Arrayでデータが読める

.catch (err) ->
console.error err


気づいたこと


充電できない

AndroidではMIDIデバイスを使っているとUSBポートが埋まるので充電できない。Qiでなら充電できるかと思ったけどNexus5とNexus7ではMIDIと同時に充電は無理だった。


複数アプリから1つのMIDIデバイスを使える

Macでは複数のブラウザウィンドウで同時に1つのMIDIデバイスからのデータが読めた。またブラウザと同時にNode.jsからも使えた。
Macでは /System/Library/Frameworks/CoreMIDI.framework/MIDIServer が仲介しているっぽい。


参考になった