直前ですが告知です。
明日(というか今日)11/22(水), 11/23(木)に、東京駅のそばの東京ビルTOKIAガリレアにてPileusという傘型フォトブラウザのプロトタイプを展示します。
詳しい場所などは
・奥出研究室「SMART LIVING, SMART PLACE」
・SFC Open Research Forum 2006
を見て下さい。
せっかくなので、説明を和訳してみた。
Pileus: The Flickr Umbrella
Pileus Systemは雨の日を楽しくするためのモバイルタンジブルブラウザです。システムはPileus UmbrellaとPileus WebServiceで構成されています。ユーザは写真やビデオを見たり撮ったりできます。また、雨の日の経験を傘型のフォトセットとして、次のユーザに手渡す事もできます。
ユーザがグリップとスクリーンを接続する事で、グリップがスクリーンのIDを読み込み、PileusAccountにログインします。ユーザが写真やビデオを撮った時、Pileus WebServiceがメディアタイプを判断し、YouTubeやFlickrなどにアップロードして、スクリーンのIDをtagとして付けます。
そして、グリップをクイッとひねる事で、FlickrやYouTubeからスクリーンのIDをtag検索して順番に表示します。
そして、クイッとひねるとブラウズできます。
「傘型のフォトセットとして手渡せる」という所はちょっとややこしいですが、傘にRFIDタグが1つ付いていて、そのRFIDタグによってFlickrという写真共有SNSのtag検索から読み込んでいます。GeoTag的なやり方です。
お陰で、データストレージも何も付いていない普通の傘だけど、写真やビデオを手渡して、またその傘アルバムに自分の写真も足していけるメディアになりました。
傘アルバムが手渡しで旅していく感じでもあるし、ある意味では写真共有SNSでのフレンドリストへの追加手段にもなります。
「アルバム渡したら、後で見れねえじゃん!」って思うかもしれませんが、Flickrの自分のアカウントに上がっているし、手渡した傘のタグさえ覚えておけば追跡も出来るというわけです。
よく「雨の日のはどんよりしている」とか言うけど、そうでもないです。雨の日は雨の日なりに、綺麗なものがいっぱいあって、それを写真に撮りながら散歩してると結構楽しい。
まだこのプロトタイプはでっかいし、電源ケーブル伸びてるし、プロジェクターもまぶしいけど、段々小さくて持ち運べる様になってきてます。(バッテリー化バージョンももうすぐできます。雨の日にその辺を歩いてると思います)
■技術的なこと
プロトタイプはPerl、C#、AVRマイコン、Flash、そしてFlickrAPIで作られています。オープンソースのライブラリを組み合わせたお陰で、プログラムと電子回路は俺が1人でも1ヶ月半で作る事が出来ました。ここまでお金を節約したプロトタイプはあんまり無いっていう位に、全て手作りです。
テクノロジーが好きな人とか、ユビキタスコンピューティングもweb2.0もそろそろ限界じゃね?と思ってる人は俺と話しましょう。